5.5.10.Arch Linux で遊ぼう(RasPi編)
この節では、Raspberry Pi4(8G) に Arch Linux をインストールして遊びます。
(0) はじめに
Arch Linuxはシンプルな基本構成とと強力なパッケージ管理システムが評価されて いるディストリビューションで、各種ARMガジェットに対応しています。 ためしにインストールしてみます。ちなみに元ネタは公式サイト
(1) 母艦の準備
SDHCカードアダプタをもつLinuxマシンを用意してください。 筆者はVMWare 上で Ubuntu を用意
筆者のSDHCカードアダプタは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替えてください
(2) 母艦での作業
① 中身が丸ごと消えてもいいSDHCカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。mount されていたら umount ください。
② 適当な作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してください
なお、今回の執筆ではlatestのタイムスタンプが 2021-02-05のイメージでテストしています。
(パーティション作成ユーティリティを起動)
# /sbin/fdisk /dev/sdb
(コマンド「o」を入力しパーティションを初期化)
Command (m for help): o
Created a new DOS disklabel with disk identifier 0x********.
(コマンド「p」を入力、パーティションは表示されないはず)
Command (m for help): p
(コマンド「n」を入力、パーティション作成コマンドです)
Command (m for help): n
Partition type
p primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
e extended (container for logical partitions)
(「p」を入力し、プライマリパーティション作成を指示)
Select (default p): p
(「1」を入力し、パーティション1作成を指示)
Partition number (1-4, default 1): 1
(Enterを入力し、デフォルトで表示される先頭セクターを受け入れてください)
First sector (2048-31116287, default 2048):
(「+200M」 を入力し、パーティションサイズを200MBにします)
Last sector, +/-sectors or +/-size(K,M,G,T,P) (2048-31116287, default 31116287): +200M
(「Y」 を入力し、シグニチャーを除去します)
Created a new partition 1 of type 'Linux' and of size 200 MiB.
Partition #1 contains a vfat signature.
Do you want to remove the signature? [Y]es/[N]o: Y
(コマンド「t」を入力、パーティションタイプの変更コマンドです)
Command (m for help): t
(パーティションタイプコード「c」を入力、パーティション1をFAT32にします)
Hex code (type L to list all codes):c
Changed type of partition 'Linux' to 'W95 FAT32 (LBA)'.
(コマンド「n」を入力、パーティション作成コマンドです)
Command (m for help): n
(「p」を入力し、プライマリパーティション作成を指示)
Select (default p): p
(「2」を入力し、パーティション2作成を指示)
Partition number (2-4, default 2): 2
(Enterを2回入力し、デフォルトで表示される先頭/終端セクターを受け入れてください)
First sector (411648-274937215, default 411648):
Last sector, +/-sectors or +/-size(K,M,G,T,P) (411648-249737215, default 249737215):
(コマンド「w」を入力、SDカードに書き込みます)
Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.
(続いて、パーティション1をフォーマット、マウントします)
# /sbin/mkfs.vfat /dev/sdb1
# mkdir boot
# mount /dev/sdb1 boot
(さらに、パーティション2をフォーマット、マウントします)
# /sbin/mkfs.ext4 /dev/sdb2
# mkdir root
# mount /dev/sdb2 root
(プレビルドされたイメージ取得)
# wget http://os.archlinuxarm.org/os/ArchLinuxARM-rpi-aarch64-latest.tar.gz
(SDへの書込)
# bsdtar -xpf ArchLinuxARM-rpi-aarch64-latest.tar.gz -C root
# sync
(パーティション1に必要なファイルをコピー)
# mv root/boot/* boot
(/etc/fstabを少し修正)
# sed -i 's/mmcblk0/mmcblk1/g' root/etc/fstab
(SDカードのマウント解除)
# umount boot root
(3) Raspberry Pi4(8G) 起動
① 先ほど作成したSDHCカードを Raspberry Pi4(8G) にセット
② Raspberry Pi4(8G) にCRTを接続、ハイビジョンテレビも可(自動認識されます)
③ 電源用USBケーブルをつなげば Raspberry Pi4(8G) がCUIで起動します。
④ ただし、執筆時点でのArch Linux はUSBキーボードが動きません
(Raspberry Pi4(4Gモデル)では動く)
コンソール機材を用意するか、IPアドレスをルータから取得しSSHでログインしてください
(4) Raspberry Pi4(8G) 初期設定
① 初期ユーザー:alarm 、初期パスワード: alarm です。
root の初期パスワード: root です。なるべく早く変更してください
② まずは、パッケージのキーリングをセットアップします。
# pacman-key --init
# pacman-key --populate archlinuxarm
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