Debian Lenny で遊ぼう (Guruplug-d編)

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7.2.4.Debian Lenny で遊ぼう (Guruplug-d編)
7.2.GuruplugDisplayで遊ぼうのこーな

7.2.4.Debian Lenny で遊ぼう (Guruplug-d編)

(0) はじめに

前項の添付SDのイメージはメーカーサイトからダウンロードできます。 中身はDebian Lenny です。

ここでは、添付SDは取って置き、新品SDに上記イメージ書込方法を紹介します

(1) イメージのダウンロード

① プラグコンピュータ開発元の plugcomputer.org のサイトに行く

② 上部の「resources」のタグから「downloads」を選択

③ 「gplugd」のディレクトリに移動してください。求める各種ファイルがあります

④ 「bin」の「v0.6」ディレクトリ下の zImage_2.6.29_v0.6.zip がカーネルなので取得

⑤ 「File System」の「v0.6」ディレクトリ下の gplugD_rootfs.tar.bz2 がルートファイルシステムなので取得

⑥ 「documentation」のディレクトリ下に取説 Guru Plug Dev Kit User Manual があるのでついでに取得

(2) 母艦の準備

① Linuxが走っている環境を用意してください (筆者の例はVMware上Ubuntu10.10)

② 次のパッケージを母艦にインストールしておいてください (fdisk, mkfs.*)

③ microSDHCカードアダプタを用意ください
    筆者のものは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替えてください

④ 前項(1)の各ファイルを母艦に格納しておいてください

(3) 母艦での作業

① 中身が丸ごと消えてもいいmicroSDHCカードを用意し、アダプタに接続
    パーティションはすべて消しておいてください

② 先頭のブートパーティションを作成( FAT16(type e) 大きさは 100MB 推奨)

 $ sudo fdisk /dev/sdb
コマンド (m でヘルプ): [ n ]
コマンドアクション
e   拡張
p   基本パーティション (1-4)
[ p ]
パーティション番号 (1-4): [ 1 ]
最初 シリンダ (1-1022, 初期値 1): [ リターンを押して初期値受入 ]
初期値 1 を使います
Last シリンダ, +シリンダ数 or +size(K,M,G) (1-1022, 初期値 1022): [ +100M ]

コマンド (m でヘルプ): [ t ]
選択した領域 1
16進数コード (L コマンドでコードリスト表示): [ e ]
領域のシステムタイプを 1 から e (W95 FAT16 (LBA)) に変更しました
                                                       ※入力箇所をカギ括弧で強調しています

③ 次に2番目のルートFSパーティションを作成(大きさは 残り全部)し書込

コマンド (m でヘルプ): [ n ]
コマンドアクション
e   拡張
p   基本パーティション (1-4)
[ p ]
パーティション番号 (1-4): [ 2 ]
最初 シリンダ (29-1022, 初期値 29): [ リターンを押して初期値受入 ]
初期値 29 を使います
Last シリンダ, +シリンダ数 or +size(K,M,G) (29-1022, 初期値 1022): [リターン]
初期値 1022 を使います

コマンド (m でヘルプ): [ w ]
パーティションテーブルは変更されました!

④ フォーマットします
    以下の例では第1パーティションをFAT16でラベル「boot」、 第2パーティションをext3でラベル「rootfs」で
    フォーマットしています。

 $ sudo mkfs.msdos -F 16 /dev/sdb1 -n boot
 $ sudo mkfs.ext3 -L rootfs /dev/sdb2

⑤ イメージ書き込みます
    第1パーティションは単なるコピー、 第2パーティションはtar展開

 $ sudo mount -t msdos /dev/sdb1 /mnt/sd
 $ sudo cp zImage_2.6.29_v0 /mnt/sd/zImage  ←予め解凍しておいてください
 $ sudo umount /mnt/sd
 $ sudo mount /dev/sdb2 /mnt/sd
 $ sudo tar -xvjf gplugD_rootfs.tar.bz2 -C /mnt/sd
 $ sync ←念のため
 $ sudo umount /mnt/sd

⑥ SDを取り外し、GuruPlugDisplay-Devkitに挿入し起動
  ユーザー名root、パスワードnosoup4uでログイン

(4) GuruPlugDisplay-Devkit での初期設定

① 内蔵イーサネットの設定
    内蔵イーサは eth0 で認識。 デフォルトではDHCPに設定されています
    お好みで /etc/network/interfaces を修正し固定IPに設定してもOKです。

② rootのパスワード修正、ユーザの追加、sudoers 設定

  # passwd root
  # adduser hoge
  # visudo

③ パッケージのアップデート

  $ sudo aptitude update
  $ sudo aptitude safe-upgrade

④ timezoneの設定
   以下のコマンドを実行し、'Asia/Tokyo'に設定する

  $ sudo dpkg-reconfigure tzdata

⑤ 日本語ローケールの設定
   以下のコマンドを実行し、ja_JP.UTF-8とja_JP.EUC-JPを追加する。 お好みでどちらかをデフォルトに設定

  $ sudo dpkg-reconfigure locales

⑥ フルGUIにするには
最初から X.org が入っていますが、このままでは使いづらいので 以下パッケージなどをお好みで入れます

  $ sudo aptitude install xfce4 gdm

(5) ハイビジョンテレビへの出力

お好みでハイビジョンテレビとHDMIでつなぎ、 USBマウスやキーボードも つなげば GUI 環境が得られます。

ただし、筆者のテレビでは上下左右がわずかに切れます。 実用上は問題ありません。

HDMIケーブルの脱着は必ず電源オフ中にしてください。

boot時にテレビ側で入力切替て表示状態にしておかないとテレビが認識されない模様?(未検証)

長時間真っ黒い画面を見続ける必要があり、つらい。

(6) 日本語対応

① 日本語フォントを導入します
  unifont、ttf-kochi-gothic、 ttf-kochi-mincho、ttf-vlgothic あたりをお好みで入れます。

② 日本語入力環境 ( scim とanthy ) を導入します
  scim-anthy を入れると、必要なものがインストールされます。

(7) (旧記事) ANDROID_PARANOID_NETWORK 対策

V0.4のカーネルでは上記オプションが有効になっており、 一般ユーザが自由にネットワーク通信させて もらえなかったので参考までに旧記事を残します。 ( sudo すれば出来る)

このままでは PostgreSQLなどルート権限以外で走るデーモンが動かない ので、その制限を解除する

そのためには、制限を解除したいユーザをある特定のグループ( 3003番 ) に参加させる

具体的には、/etc/groupに以下の行を追記する

   and-par-net:x:3003: hoge,postgres,postfix

上記で hoge は“ご自分のログイン名”に、 postgres,postfixは走らせたいデーモン実行権限に読替ください



7.3.PogoPlugで遊ぼうのこーな
7.2.3.GuruplugDisplay遊びに必要な持ち物

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