7.5.4.Debian Wheezy で遊ぼう (Sheeva編)
(0) はじめに
この章では、2013年5月4日にリリースされた Debian の “Wheezy” をインストールします。
NAND に初期インストールされている Ubuntu を使い続けてもいいのですが、
① NANDは交換できない消耗品なので、温存してOSは別のメディアにインストールしたい。
② Ubuntu は SheevaPlug の CPU ARMv6 への対応を止めていて、新しいバージョンが入手できない。
ので、OSは新しくインストールしなおすことを薦めます。ちなみに、元ネタは、こちら。
(1) 用意するもの
上記3章で示したもののほかに、OSをインストールするメディア、SDHCフルサイズカード、もしくはUSBメモリで、4GB以上、中身消しても良いものも用意してください
u-bootが古いと動かないので、前章5.にてu-bootを更新し u-boot 2011.12-3より新しくしてください
(2) DebianInstallerの起動
① 上記で用意したメディアをFAT32でフォーマットします(NTFS不可)
② ここから インストーラの uImage と uInitrd をダウンロードして、インストールメディアに書き込み
③ SheevaPlug の電源を入れます。OSはシャットダウンし、U-bootコマンド待ちの状態にします
④ 必要なファイルをネットから落とすインストーラのため、SheevaPlug にネットワークをつないでおきます
⑤ 上記メディアをSheevaPlugに差込、U-bootに以下のコマンドを入れます
(SDHC カードの場合)
mmc init
fatload mmc 0:1 0x00800000 /uImage
fatload mmc 0:1 0x01100000 /uInitrd
(USBメモリの場合)
usb start
fatload usb 0:1 0x00800000 /uImage
fatload usb 0:1 0x01100000 /uInitrd
(上記のあと、SDHC,USBメモリ共通で以下のコマンドを入力)
setenv bootargs console=ttyS0,115200n8 base-installer/initramfs-tools/driver-policy=most
bootm 0x00800000 0x01100000
⑥ インストーラが起動しますので、質問に適宜答えて進めてください。
インストーラが繰り出す質問で Select a language → 言語は “ C ” を選択してください。
(4) U-boot 環境変数設定
インストールが完了したら、再起動し、U-bootのコマンド待ちの状態にしてください
立ち上げに必要な環境変数を以下のように実施してください
(SDHC カードの場合)
setenv bootargs_console console=ttyS0,115200
setenv bootcmd_mmc 'mmc init; ext2load mmc 0:1 0x00800000 /uImage; ext2load mmc 0:1 0x01100000 /uInitrd'
setenv bootcmd 'setenv bootargs $(bootargs_console); run bootcmd_mmc; bootm 0x00800000 0x01100000'
saveenv
(USBメモリの場合)
setenv bootargs_console console=ttyS0,115200
setenv bootcmd_usb 'usb start; ext2load usb 0:1 0x00800000 /uImage; ext2load usb 0:1 0x01100000 /uInitrd'
setenv bootcmd 'setenv bootargs $(bootargs_console); run bootcmd_usb; bootm 0x00800000 0x01100000'
saveenv
reset コマンドで再立ち上げすると、Debian が起動します。
(5) SheevaPlug の初期設定
① 内蔵イーサネットの設定
内蔵イーサは eth0 で認識。 デフォルトではDHCPに設定されています
お好みで /etc/network/interfaces を修正し固定IPに設定します。
② 日本語ローケールの設定
以下のコマンドを実行し、ja_JP.UTF-8とja_JP.EUC-JPを追加する。
お好みでどちらかをデフォルトに設定
$ sudo dpkg-reconfigure locales
③ パッケージのアップデートと 最小限必要と思われるパッケージ( sudo と ssh )のインストール
# aptitude update
# aptitude safe-upgrade
# aptitude install ssh sudo
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