5.1.5.Ubuntu Xenial Xerus で遊ぼう (Espressobin編)
この節では、Espressobin v7 にUbuntu をインストールして遊びます。
(0) はじめに
ちなみに元ネタは公式Wiki
(1) 母艦の準備
SDHCカードアダプタをもつLinuxマシンを用意してください。 筆者はVMWare 上で Ubuntu を用意
筆者のSDHCカードアダプタは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替えてください
(2) 母艦での作業
① 中身が丸ごと消えてもいいSDHCカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。mount されていたら umount ください。
② SDHCカードの先頭部分をゼロで上書きし、パーティションを初期化します
# dd if=/dev/zero of=/dev/sdb bs=1M count=8
③ 適当な作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してください
(パーティション作成ユーティリティを起動)
# /sbin/fdisk /dev/sdb
(コマンド「n」を入力、パーティション作成コマンドです)
Command (m for help): n
Partition type
p primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
e extended (container for logical partitions)
(「p」を入力し、プライマリパーティション作成を指示)
Select (default p): p
(「1」を入力し、パーティション1作成を指示)
Partition number (1-4, default 1): 1
(Enterを入力し、デフォルトで表示される先頭セクターを受け入れてください)
First sector (2048-31116287, default 2048):
(Enterを入力し、デフォルトで表示される終端セクターを受け入れてください)
Last sector, +/-sectors or +/-size(K,M,G,T,P) (2048-31116287, default 31116287):
(コマンド「w」を入力、SDカードに書き込みます)
Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.
(続いて、パーティション1をフォーマット、マウントします)
# /sbin/mkfs.ext4 -O ^metadata_csum,^64bit /dev/sdb1
# mkdir -p /mnt/sdcard
# mount /dev/sdb1 /mnt/sdcard
(プレビルドされたイメージ取得)
# wget http://espressobin.net/wp-content/uploads/2017/10/ebin-ubuntu-16.04.3.zip
# unzip ebin-ubuntu-16.04.3.zip
(SDへの書込)
# tar -xvf rootfs.tar.bz2 -C /mnt/sdcard
(マウントを外してSDHCカードを抜きます)
# umount /dev/sdb1
(3) Espressobin v7 起動
① 先ほど作成したSDHCカードを Espressobin v7 にセット
② Espressobin v7 に付属のUSB-OTGケーブルを接続
③ 電源をつなげば Espressobin v7 が起動しますが、初回ブート時はU-Bootの設定が正しくないので起動に失敗します。以下設定
(SDカードの中身を確認)
Marvell>> ext4ls mmc 0:1
Marvell>> ext4ls mmc 0:1 boot
(環境変数をリセット)
Marvell>> env default -a
(カーネルイメージを設定)
Marvell>> setenv image_name boot/Image
Marvell>> setenv fdt_name boot/armada-3720-community.dtb
(ブート方法をSD起動に指定)
Marvell>> setenv bootcmd 'mmc dev 0; ext4load mmc 0:1 $kernel_addr $image_name;ext4load mmc 0:1 $fdt_addr $fdt_name;setenv bootargs $console root=/dev/mmcblk0p1 rw rootwait net.ifnames=0 biosdevname=0; booti $kernel_addr - $fdt_addr'
(フラッシュメモリにに環境変数を書き込み)
Marvell>> saveenv
(再起動)
Marvell>> boot
(4) Espressobin v7 初期設定
① 初期ユーザー:root、パスワード無しです。なるべく早く変更してください
② 一般ユーザーの追加
そのまま作業するのは怖いのでさっさとユーザを追加する。 sudo もできるようにしておく。
# adduser [user] # ユーザを追加する、パスワードも聞かれるので設定する
# usermod -aG sudo [user] # ユーザーを sudoers に登録
③ ネットワークの仮開通→パッケージ更新
何をするにもネットが無くてはどうしようもないのですが、初期状態ではネットの設定が全く
なされていませんので、とりあえず仮設で開通します
(a) ネットワークケーブルの仮接続
ネットの口が3つありますが、青いUSB3側から順に、wan,lan0,lan1です
公式Wikiの説明図と逆順になってますが、なぜかカーネルからこのように認識されています
今回の仮設ではwan(青いUSB3側に近い口)にご自宅のLAN(DHCPサーバーにつながって
いること)をつないでください
(b) ネットワーク仮開通
とりあえず、DHCPで仮にネットワーク開始します
# ifconfig eth0 up
# dhclient wan
# ping www.google.com # とりあえず、google先生にping打って、ネットワークと名前解決を確認する
(c) パッケージ更新
# apt-get update
# apt-get upgrade
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