5.7.11.FreeBSD14.2R で遊ぼう(RockPro64編)
(0) はじめに
2024年12月3日にFreeBSDの新Ver 14.2Rがリリースされました。
これを記念し、FreeBSD 14.2R (ARM版) をインストールします。 ちなみに、元ネタは、FreeBSD 公式Wikiです。
(1) 用意するもの
現時点でのFreeBSD(RockPro64版) では、残念ながらHDMIが不十分です。
前記5.6.3節で示した 通常物の他、 ネットワークケーブルを用意し、リモートログイン可能としてください
母艦パソコンはFreeBSDでなくても、通常のLinuxでも可 (筆者はVMware上Ubuntuで用意)
(2) 母艦の準備
母艦は、SDHCカードアダプタをもつLinuxマシンで以下解説します
筆者のSDHCカードアダプタは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替え下さい
(3) 母艦での作業
① 中身が丸ごと消えてもいいカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。 mount されていたら umount ください。
② 適当な作業ディレクトリに移動し、上記イメージを格納したのち、以下のコマンドを実行してください
(RockPro64用64bit(aach)イメージ取得)
$ wget https://download.freebsd.org/releases/arm64/aarch64/ISO-IMAGES/14.2/FreeBSD-14.2-RELEASE-arm64-aarch64-ROCKPRO64.img.xz
(チェックサム確認)
$ sha256sum FreeBSD-14.2-RELEASE-arm64-aarch64-ROCKPRO64.img.xz
a6594ce9854b82506fe6d7040c05a7dc5be445e96231cc603ef9496def3e2bff a6594ce9854b82506fe6d7040c05a7dc5be445e96231cc603ef9496def3e2bff
(イメージ展開)
$ unxz FreeBSD-14.2-RELEASE-arm64-aarch64-ROCKPRO64.img.xz
(SDへの書込)
$ sudo dd if=FreeBSD-14.2-RELEASE-arm64-aarch64-ROCKPRO64.img of=/dev/sdb bs=1M
$ sudo sync
(4) RockPro64 起動
上記で作成したカードをRockPro64にセットし、電源をつなげばRockPro64 が起動します。
以前のVerでは、このとき、4Kモニタにつなぐとうまくいかないようです。
今回のVerではうまく立ち上がりました
NG時でも ssh でログインできますので、DHCPから払い出されているIPアドレスを推定してsshしてください
起動したら、初期ユーザはfreebsd パスワードfreebsdです。起動したらすぐにパスワード設定してください
また、root のパスワードrootです。これもすぐにパスワード設定してください
(5) 初期設定
PCの場合はインストール時に訊かれて初期設定するのですが、ARM版はそこまで整備されていませんので、ここで設定します。
① 初期ユーザー追加
# adduser で追加してください。聞かれる内容はPCと同じです
② TimeZone 設定
日本標準時(JST)を設定するには、以下設定し、その後、時刻を正しく設定してください
# cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
③ IPアドレスを固定するには、/etc/rc.conf に以下追記
# ifconfig_DEFAULT="DHCP" ←この行はコメントアウト
ifconfig_DEFAULT="inet 192.168.2.2" ← 自局IP
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.2.255"
defaultrouter="192.168.2.1" ← ルーターのIP
/etc/resolv.conf も設定必要ですが、以前にDHCPで立ち上がったことがあれば設定が残っています
nameserver 192.168.2.1
(6) パッケージ のアップデート
Arm版FreeBSDでも、一応はpkgもあります。 ただし、defaultでは更新が遅く四半期毎
最新版ソフトが必要な方はportsを利用ください
# pkg update -f
# pkg upgrade
(7) (参考) デスクトップ環境で遊ぶ
① パッケージからXorgをインストールすることもできます
# pkg install xorg
これで、再起動すると、コンソールからなら $ startx できるようになります
② デスクトップ環境の導入
この状態では使いづらいのでデスクトップ環境 ( XFCE ) を入れます。
package から xfce を入れます。
# pkg install xfce
/etc/rc.confに以下の行も追加
dbus_enable="YES"
polkitd_enable="YES"
各ユーザーのホームディレクトリの .xinitrcファイルを以下のように設定
. /usr/local/etc/xdg/xfce4/xinitrc
reboot すれば、次回より$ startx で XFCEが立ち上がります
③ 続いてGUIログイン化します
# pkg install slim
/etc/rc.confに以下の行も追加
slim_enable="YES"
④ 日本語化します
日本語フォントを導入します。pkgからお好みで(以下一例)
# pkg install ja-font-std ja-font-vlgothic ja-font-takao
日本語入力環境 を導入します
# pkg install ja-fcitx-mozc
各ユーザーのホームディレクトリの .xinitrcファイルを以下のように設定
#!/bin/sh
# set locale
export LC_ALL=ja_JP.UTF-8
export LANGUAGE=ja_JP.UTF-8
export LANG=ja_JP.UTF-8
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=xim
export XMODIFIERS=@im=fcitx
/usr/local/bin/mozc start
fcitx -r -d
#
setxkbmap -layout jp
#
. /usr/local/etc/xdg/xfce4/xinitrc
⑤ ついでなので、ブラウザ(firefox) も導入
# pkg install firefox
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