7.5.6.Arch Linux で遊ぼう(Sheeva編)
この節では、SheevaPlug に Arch Linux をインストールして遊びます。
Arch Linuxはシンプルな基本構成とと強力なパッケージ管理システムが評価されて いるディストリビューションで、各種ARMガジェットに対応しています。 ためしにインス>トールしてみます。ちなみに元ネタは公式サイト
(1) microSDHCのパーティション切り
本来なら、本家Wiki に書いてあるSheevaplugInstaller を応用したやり方でインストールしたいのですが、筆者の環境で動かないので、以下のように手動で書き込みます
やり方はBeagleboardでの記事と基本的に同じなのであわせて読んでください。 まずは、SDHCにパーティションを2つ(boot用とrootfs用) 切ります。 ただし、先頭のブートパーティションは Linuxパーティション にしてください
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo fdisk /dev/sdb
コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
e 拡張
p 基本パーティション (1-4)
[ p ]
パーティション番号 (1-4): [ 1 ]
最初 シリンダ (1-1021, 初期値 1): [ リターンを押す ]
初期値 1 を使います
Last シリンダ, +シリンダ数 or +size(K,M,G) (1-1021, 初期値 1021): [ +128M ]
コマンド (m でヘルプ): [ a ]
パーティション番号 (1-4): [ 1 ]
コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
e 拡張
p 基本パーティション (1-4)
[ p ]
パーティション番号 (1-4): [ 2 ]
最初 シリンダ (19-1021, 初期値 19): [ リターンを押す ]
初期値 19 を使います
Last シリンダ, +シリンダ数 or +size(K,M,G) (19-1021, 初期値 1021): [ リターン を押す ]
初期値 1021 を使います
コマンド (m でヘルプ): [ w ] ※入力箇所をカギ括弧で強調しています
(2) microSDHCのフォーマット
先頭パーティションは ext2 で、第2パーティションは ext3 でフォーマットします
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mkfs.ext2 -L boot /dev/sdb1
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mkfs.ext3 -L rootfs /dev/sdb2
(3) bootパーティションの中身書込
Arch linux 公式サイトから SheevaplugInstaller をダウンロードしますが、うまく動かないので、手動でカーネルだけ拾い出してSDHCにコピーします
ichi@ubuntu-vm:~$ wget http://archlinuxarm.org/mirror/sheeva/sheevaplug-installer-v1.1-lite.tar.gz
ichi@ubuntu-vm:~$ tar xvzf sheevaplug-installer-v1.1-lite.tar.gz
ichi@ubuntu-vm:~$ cd sheevaplug-installer-v1.1-lite/installer
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mount /dev/sdb1 /mnt/sd (マウントポイントは各自の環境に合せ読替ください)
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp * /mnt/sd
ichi@ubuntu-vm:~$ sync
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo umount /dev/sdb1
(4) rootfsパーティションの中身書込
Arch linux 公式サイトからルートパーティションの中身をダウンロードし書き込>み
ichi@ubuntu-vm:~$ wget http://archlinuxarm.org/os/ArchLinuxARM-armv5te-latest.tar.gz
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mount /dev/sdb2 /mnt/sd (マウントポイントは各自の環境に合せ読替ください)
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo tar xvpzf ArchLinuxARM-armv5te-latest.tar.gz -C /mnt/sd
ichi@ubuntu-vm:~$ sync
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo umount /dev/sdb2
(5) U-boot 環境変数設定
上記書き込みが完了したら、母艦とsheevaをUSBケーブルを接続し、上記SDHCカードを挿し、電源を入れて、
U-bootのコマンド待ちの状態にしてください。 立ち上げに必要な環境変数を以下のように実施してください
setenv bootargs 'console=ttyS0,115200 root=/dev/mmcblk0p2 rootdelay=3'
setenv arcNumber 2097
setenv mainlineLinux 'yes'
setenv bootcmd 'mmc init; ext2load mmc 0:1 0x0800000 uImage; bootm 0x00800000'
saveenv
reset コマンドで再立ち上げすると、Arch Linux が起動します。
(6) SheevaPlug の初期設定
① 初期ユーザー:root 、初期パスワード: root です。なるべく早く変更してください
② 日本人向け初期設定として /etc/rc.confの以下の行を変更します
LOCALE="ja_JP.utf8"
TIMEZONE="Asia/Tokyo"
KEYMAP="jp106"
/etc/locale.gen に、以下の行を追加し、locale-gen コマンドを実行してください
ja_JP.UTF-8 UTF-8
ja_JP.EUC-JP EUC-JP
③ ネットワークIPを固定にしたい方は /etc/rc.confの以下の行を変更します
HOSTNAME="sheeva" (お好みのHOST名をセット)
interface=eth0
address=192.168.0.2 (この行以降のIPアドレスを空白にするとDHCPから取得になりま>す)
netmask=255.255.255.0
broadcast=192.168.0.255
gateway=192.168.0.1
/etc/hosts に、以下の行を追加し先ほどセットした自分のホスト名のIPを登録します
192.168.0.2 sheeva sheeva.ichmy.0t0.jp
/etc/resolv.conf に、以下の行を追加し自分のネームサーバーを登録します
nameserver 192.168.0.1
④ パッケージ管理システムを以下のコマンドで初期化し、パッケージを最新にします
# pacman -Sy (最新のソースリストと同期)
# pacman -Su (既存の環境のアップデート)
ichmy本家サイト
ガジェットで遊ぼうのこーなー
- ガジェットで遊ぼうのこーなー
- Linuxガジェットを比較するこーな
- フィジカルで遊ぼうのこーなー
- Espressobinで遊ぼうのこーな
- ODROIDで遊ぼうのこーな
- ODROID-M1で遊ぼうのこーな
- ODROID-N2で遊ぼうのこーな
- Raspberry Pi5で遊ぼうのこ-な
- Pine64 で遊ぼうのこーな
- Rock64pro で遊ぼうのこーな
- Quartz64 で遊ぼうのこーな
- BeagleBoneBlackで遊ぶこーな
- Radxa ROCK 5aで遊ぶこーな
- HummingBoard で遊ぶこーな
- OrangePi PC で遊ぼうのこーな
- TinkerBoard2Sで遊ぼうのこな
- Mac-miniで遊ぼうのこーな
- PandaBoard ESで遊ぼうのこな
- Beagleboard-xMで遊ぼうのこーな
- Wandboardで遊ぼうのこーな
- CubieBoard3で遊ぼうのこーな
- pcDuino8 Unoで遊ぼうのこな
- Trim-Sliceで遊ぼうのこーな
- GuruplugDisplayで遊ぼうのこーな
- PogoPlugで遊ぼうのこーな
- GuruplugStandardで遊ぼうのこな
- SheevaPlugで遊ぼうのこーな
-- 各ガジェット毎の紹介記事
-- ちょっと古め
-- 旧記事ですが参考まで