5.11.7.FreeBSD で遊ぼう(HummingBoard編)
(0) はじめに
2020年10月27日にFreeBSDの12.2-Releaseがリリースされました。
これを記念し、FreeBSD 12.2R (ARM版) をインストールします。 ちなみに、元ネタは、FreeBSD 公式Wikiです。
(1) 用意するもの
母艦パソコンはFreeBSDでなくても、通常のLinuxでも可 (筆者はVMware上Ubuntuで用意)
(2) 母艦の準備
母艦は、SDHCカードアダプタをもつLinuxマシンで以下解説します
筆者のSDHCカードアダプタは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に 応じ読み替え下さい
(3) 母艦での作業
① 中身が丸ごと消えてもいいSDHCカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。 mount されていたら umount
ください。
② 適当な作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してください
(イメージ取得)
$ wget https://download.freebsd.org/ftp/releases/ISO-IMAGES/12.2/FreeBSD-12.2-RELEASE-arm-armv7-CUBOX-HUMMINGBOARD.img.xz
(チェックサム確認)
$ sha256sum FreeBSD-12.2-RELEASE-arm-armv7-CUBOX-HUMMINGBOARD.img.xz
3603945478bed8aff378390df0eb69b31ffe008bcbcc498bbe079fc98a82c180 FreeBSD-12.2-RELEASE-arm-armv7-CUBOX-HUMMINGBOARD.img.xz
(イメージ展開)
$ unxz FreeBSD-12.2-RELEASE-arm-armv7-CUBOX-HUMMINGBOARD.img.xz
(SDへの書込)
$ sudo dd if=FreeBSD-12.2-RELEASE-arm-armv7-CUBOX-HUMMINGBOARD.img of=/dev/sdb bs=1M
$ sudo sync
(4) HummingBoard 起動
上記で作成したmicro SDHCカードをHummingBoardにセットし、コンソールを繋いでください
電源を入れ、Raspberry PiをSDHCカードから起動してください
起動したら、初期ユーザはfreebsd、パスワードはfreebsd、特権ユーザはroot/rootです。起動したらすぐにパスワード設定してください
SSHサーバも最初から起動しています。
ただ、筆者の環境のTera Term からは「キーボードインタラクティブ認証」でしか入れませんでした
(5) 最低限の初期設定
PCの場合はインストール時に訊かれて初期設定するのですが、ARM版はそこまで整備されていませんので、ここで設定します。
① 初期ユーザー追加
# adduser で追加してください。聞かれる内容はPCと同じです
② TimeZone 設定
日本標準時(JST)を設定するには、以下設定し、その後、時刻を正しく設定してください
# cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
③ キーマップ 設定
日本語キーボードに対応するには、以下を/etc/rc.confの最後に追記
keymap="jp.106"
(6) パッケージ のアップデート
Arm版FreeBSDでも、一応はpkgもあります。 ただし、defaultでは更新が遅く四半期毎
最新版ソフトが必要な方は以下portsを利用ください
どうしてもpkgで新しいソフトを入れたい場合は下記(8)④節をご覧ください
# pkg update -f
# pkg upgrade
(7) (参考) portsのアップデート
まず、以下の行を /etc/portsnap.conf に追加して、不要なportsを指定します
REFUSE arabic chinese french german hebrew hungarian
REFUSE korean polish portuguese russian ukrainian vietnamese
REFUSE x11 x11-clocks x11-fm x11-fonts
REFUSE x11-servers x11-themes x11-toolkits x11-wm
続いて以下実行
# portsnap fetch
# portsnap extract (2回目以降から不要)
# portsnap update
# mkdir /usr/ports/packages (これも2回目以降から不要)
これで /usr/ports 以下にポーツが展開されます。あとの使い方はPCと同じなので省略
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