5.6.10.FreeBSD14.0R で遊ぼう(Pine64編)
(0) はじめに
2023年11月20日にFreeBSDの新Ver 14.0Rがリリースされました。
これを記念し、FreeBSD 14.0R (ARM版) をインストールします。 ちなみに、元ネタは、FreeBSD 公式Wikiです。
(1) 用意するもの
Pine64用の14.0Rのイメージは残念ながら作られなかったので、 少し変わった方法を
とります。 前記5.7.3節で示した 通常物の他、 ネットワークケーブルを用意し、リモートログイン可能としてください
※)なお、PINE64-Ltsの方はこんな面倒な手順は必要ありません
FreeBSD14.0R で遊ぼう(RockPro64編)と同様にLts用のイメージを焼けばOk
(2) 母艦の準備
パソコン母艦上でFreeBSD14Rを用意します
以下、FreeBSD特有な技を使いますので、母艦にもFreeBSDがいります
FreeBSDで遊ぼうのこーなを参考にして用意して ください
buildworld みたいな面倒なことまでは不要なので、ご安心ください
筆者のSDHCカードアダプタは /dev/da0 で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替え下さい
(3) 母艦での作業
① Pine64用U-bootをダウンロードします、後で使うコマンドもインストールします
# pkg install u-boot-pine
# pkg install wget
U-bootのイメージは /usr/local/share/u-boot/u-boot-pine以下に展開されます
② FreeBSD PINE64-LTS用のイメージをダウンロードしてください
(PINE64-LTS用64bit(aach)イメージ取得)
$ wget http://ftp11.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/ISO-IMAGES/14.0/FreeBSD-14.0-RELEASE-arm64-aarch64-PINE64-LTS.img.xz
(チェックサム確認)
$ sha256sum FreeBSD-14.0-RELEASE-arm64-aarch64-PINE64-LTS.img.xz
2c036d4219e7a9f5b94d5099b818996f1312a5f5aa52a98588eafb4f7ed86e6a FreeBSD-14.0-RELEASE-arm64-aarch64-PINE64-LTS.img.xz
(イメージ展開)
$ unxz FreeBSD-14.0-RELEASE-arm64-aarch64-PINE64-LTS.img.xz
③ 中身が丸ごと消えてもいいカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。 mount されていたら umount ください。
④ SDカードに焼きこみます
(PINE64-LTS用イメージの書込)
# dd if=FreeBSD-14.0-RELEASE-arm64-aarch64-PINE64-LTS.img of=/dev/da0 bs=1M
# sync
Pine64-LTSのかたは次の(4)まで飛んでください。Pine64無印の方は以下手順が必要
⑤ PINE64-LTS用カードをPine64用に書き換えます
(PINE64用に書き換え)
(先ほどダウンロードしたPine64用u-bootのディレクトリに行きます)
# cd /usr/local/share/u-boot/u-boot-pine64
(SDカードの先頭のブートイメージを書き換えます)
# dd if=/usr/local/share/u-boot/u-boot-pine64/u-boot-sunxi-with-spl.bin of=/dev/da0 bs=128k seek=1 conv=sync
# sync
(4) Pine64 起動
上記で作成したカードをPine64にセットし、HDMIケーブル、キーボード、電源をつなげば起動します。
起動したら、初期ユーザはfreebsd パスワードfreebsdです。起動したらすぐにパスワード設定してください
また、root のパスワードrootです。これもすぐにパスワード設定してください
初期起動時にルートの容量をSDカード最大まで広げるのにかなりの時間を要します。気長にお待ちください
また、HDMI出力画面が見えなくなる可能性があります
ssh でログインできますので、DHCPから払い出されているIPアドレスを推定してsshしてください
(5) 初期設定
PCの場合はインストール時に訊かれて初期設定するのですが、ARM版はそこまで整備されていませんので、ここで設定します。
① 初期ユーザー追加
# adduser で追加してください。聞かれる内容はPCと同じです
② TimeZone 設定
日本標準時(JST)を設定するには、以下設定し、その後、時刻を正しく設定してください
# cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
③ IPアドレスを固定するには、/etc/rc.conf に以下追記
# ifconfig_DEFAULT="DHCP" ←この行はコメントアウト
ifconfig_cpsw0="inet 192.168.2.2 ← 自局IP
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.2.255"
defaultrouter="192.168.24.1" ← ルーターのIP
/etc/resolv.conf も設定必要ですが、以前にDHCPで立ち上がったことがあれば設定が残っています
nameserver 192.168.24.1
④ pkg を初期化します
# pkg upgrade -f
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