6.2.8.Arch Linux で遊ぼう(Beagleboard編)
この節では、Beagleboard-xM に Arch Linux をインストールして遊びます。
Arch Linuxはシンプルな基本構成とと強力なパッケージ管理システムが評価されているディストリビューションで、各種ARMガジェットに対応しています。ためしにインストールしてみます。ちなみに元ネタは公式サイト
(1) microSDHCのパーティション切り
まずは、前8章(2)と同様にmicroSDHCにパーティションを切ります。
ただし、先頭のブートパーティションはfdiskにて次のようにFAT16にしてください
chi@ubuntu-vm:~$ sudo fdisk /dev/sdb
コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
e 拡張
p 基本パーティション (1-4)
[ p ]
パーティション番号 (1-4): [ 1 ]
最初 シリンダ (1-1021, 初期値 1): [ リターンを押す ]
初期値 1 を使います
Last シリンダ, +シリンダ数 or +size(K,M,G) (1-1021, 初期値 1021): [ +128M ]
コマンド (m でヘルプ): [ t ]
選択した領域 1
16進数コード (L コマンドでコードリスト表示): [ e ]
領域のシステムタイプを 1 から e (W95 FAT16 (LBA)) に変更しました
コマンド (m でヘルプ): [ a ]
パーティション番号 (1-4): [ 1 ]
コマンド (m でヘルプ): n
コマンドアクション
e 拡張
p 基本パーティション (1-4)
[ p ]
パーティション番号 (1-4): [ 2 ]
最初 シリンダ (19-1021, 初期値 19): [ リターンを押す ]
初期値 19 を使います
Last シリンダ, +シリンダ数 or +size(K,M,G) (19-1021, 初期値 1021): [ リターンを押す ]
初期値 1021 を使います
コマンド (m でヘルプ): [ w ] ※入力箇所をカギ括弧で強調しています
(2) microSDHCのフォーマット
先頭パーティションはFAT16で、第2パーティションはext3でフォーマットします
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mkfs.msdos -F 16 /dev/sdb1 -n boot
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mkfs.ext3 -L rootfs /dev/sdb2
(3) bootパーティションの中身書込
Arch linux 公式サイトからブートパーティションの中身をダウンロードし書き込み
ichi@ubuntu-vm:~$ wget http://archlinuxarm.org/os/omap/BeagleBoard-bootloader.tar.gz
ichi@ubuntu-vm:~$ tar xvzf BeagleBoard-bootloader.tar.gz
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt/sd (マウントポイントは各自の環境に合せ読替ください)
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp MLO /mnt/sd (必ず始めにMLOをコピーしてください)
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp u* /mnt/sd
ichi@ubuntu-vm:~$ sync
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo umount /dev/sdb1
(4) rootfsパーティションの中身書込
Arch linux 公式サイトからルートパーティションの中身をダウンロードし書き込み
ichi@ubuntu-vm:~$ wget http://archlinuxarm.org/os/ArchLinuxARM-omap-smp-latest.tar.gz
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mount /dev/sdb2 /mnt/sd (マウントポイントは各自の環境に合せ読替ください)
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo tar xvpzf ArchLinuxARM-omap-smp-latest.tar.gz -C /mnt/sd
上記ルートパーティションからカーネルをブートパーティションへコピー
ichi@ubuntu-vm:~$ cp /mnt/sd/boot/uImage .
ichi@ubuntu-vm:~$ sync
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo umount /dev/sdb2
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt/sd
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp uImage /mnt/sd/
(5) boot.scr の作成
まずは以下の内容のboot.cmd ファイルを作ります
setenv bootargs 'console=ttyO2,115200n8 root=/dev/mmcblk0p2 rw rootfstype=ext3 rootwait'
mmc init
fatload mmc 0 0x80300000 uImage
bootm 0x80300000
boot
boot.scr ファイルを作ります
ichi@ubuntu-vm:~$ mkimage -A arm -O linux -T script -C none -a 0 -e 0 -n "Beagleboard-xM boot script" -d boot.cmd boot.scr
ブートパーティションにコピーします
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp boot.cmd /mnt/sd/
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp boot.scr /mnt/sd/
ichi@ubuntu-vm:~$ sync
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo umount /dev/sdb1
(6) 初期起動
① 先ほど作成したSDHCカードを Beagleaboard-xm にセット
② Beagleboard-xm に DVI-D入力端子CRTとHDMI→DVI-D変換ケーブルでつなぎ、
USBキーボード、USBマウス、ネットワークケーブルを接続、
③ 電源をつなげば Beagleboard-xm が起動します。
④ 初期ユーザー:root 、初期パスワード: root です。なるべく早く変更してください
(7) beagleboard-xm での初期設定
① ネットワークを設定します。 /etc/rc.confの以下の行を変更します
HOSTNAME="beagle" (お好みのHOST名をセット)
interface=eth0
address=192.168.0.2 (この行以降のIPアドレスを空白にするとDHCPから取得になります)
netmask=255.255.255.0
broadcast=192.168.0.255
gateway=192.168.0.1
/etc/hosts に、以下の行を追加し先ほどセットした自分のホスト名のIPを登録します
192.168.0.2 beagle beagle.homeip.net
/etc/resolv.conf に、以下の行を追加し自分のネームサーバーを登録します
nameserver 192.168.0.1
② その他の初期設定として /etc/rc.confの以下の行を変更します
LOCALE="ja_JP.utf8"
TIMEZONE="Asia/Tokyo"
KEYMAP="jp106"
/etc/locale.gen に、以下の行を追加し、locale-gen コマンドを実行してください
ja_JP.UTF-8 UTF-8
ja_JP.EUC-JP EUC-JP
③ パッケージ管理システムを以下のコマンドで初期化し、パッケージを最新にします
# pacman -Sy (最新のソースリストと同期)
# pacman -Su (既存の環境のアップデート)
(8) GUI 化
ここからはARMでの参考文献が見当たらなかったので、とりあえず動く方法を探りました。おそらくは筆者の調査が不十分で Arch Linux の流儀に則っていない方法なので、どなたかご教示お願いします。
① xorg とビデオドライバー等をインストール、とりあえず $ startx できるようになります
# pacman -S xorg xorg-xinit xf86-video-omapfb xterm xorg-xclock
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