６．４．１０．NetBSD で遊ぼう(Cubieboard編)

(0) はじめに

2020年2月14日にNetBSDの新Ver 9.0がリリースされました。

これを記念し、NetBSD 9 (ARM版) をインストールします。 ちなみに元ネタはNetBSD 公式です。

(1) 用意するもの

母艦パソコンはFreeBSDでなくても、通常のLinuxでも可　(筆者はVMware上Ubuntuで用意)

筆者の環境で、HDMI画面が映りませんでしたので、できれば前節のコンソール機材があったほうが安心です。なしでもSSHで行けます

(2) 母艦の準備

母艦は、SDHCカードアダプタをもつLinuxマシンで以下解説します

筆者のSDHCカードアダプタは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替え下さい

(3) 母艦での作業

①　中身が丸ごと消えてもいいmicro SHDCカードを用意し、アダプタに接続

　　次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。 mount されていたら umount ください。

②　適当な作業ディレクトリに移動し、上記イメージを格納したのち、以下のコマンドを実行してください

 (イメージ取得)
 $ wget https://nycdn.netbsd.org/pub/arm/netbsd-9/202209212340Z/NetBSD-9-earmv7hf-202209212340Z-cubietruck.img.gz
（チェックサム確認）
 $ sha256sum NetBSD-9-earmv7hf-202209212340Z-cubietruck.img.gz
 ad579e8f052f16e7243b85bcf367fbfa0c1df7ba0f7dc1b4ec8bcb77f2822127 NetBSD-9-earmv7hf-202209212340Z-cubietruck.img.gz
  （イメージ展開）
 $ gunzip NetBSD-9-earmv7hf-202209212340Z-cubietruck.img.gz
  （ＳＤへの書込）
 $ sudo dd if=NetBSD-9-earmv7hf-202209212340Z-cubietruck.img of=/dev/sdb bs=1M
 $ sudo sync

※ なお、上記URLは執筆時2022/9/23現在のものです

　ファイルとURLは日々更新されるので、URLとsha256の値はNetBSD 公式を参照

※ CubieBoardの他の機種用(2,4,3-plus)のファイルもあります。

　　特にCubieboard3-plusと取り違えないよう注意してください

③　次の章でSSHでログインするユーザー名を以下設定します

以下のようにして、SDカード先頭のMS-DOSパーティションをマウント

 # mount -t msdos /dev/sdb1 /mnt

その中に「creds.txt」というファイルを作成し、以下の内容で書き込みます

 useradd user password

ここで、「user」を皆さんのユーザー名に、「password」をパスワードに置き換えてください

(4) Cubieboard3 起動

上記で作成したmicro SHDCカードをCubieboard3にセットし、電源をつなげば起動します。

初期起動時にルートの容量をSDカード最大まで広げるのにかなりの時間を要します。気長にお待ちください

筆者の環境では、残念ながらHDMI出力は映りませんでした

ssh でログインできますので、DHCPから払い出されているIPアドレスを推定してsshしてください

sshはrootでは入れませんので、先ほどcreds.txtで指定したユーザー名で入ります