6.1.6.Debian Buster で遊ぼう (Panda編)
(0) はじめに
この節では、Pandaboard ES にDebian Buster をインストールして遊びます。
ちなみに元ねたはbeagleboard の公式Wikiですです。
(1) 母艦の準備
フルサイズ SHDCカードアダプタをもつLinuxマシンを用意してください。 筆者はVMWare 上 で Ubuntu を用意
筆者のフルサイズ SHDCカードアダプタは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に 応じ読み替えてください
パッケージは最新のものにアップグレードしておいてください
さらに、インストールに必要なパッケージを以下の様にインストールしておいてください
$ sudo aptitude install git parted u-boot-tools
(2) 母艦での作業(ネットインストーラー書込)
① 中身が丸ごと消えてもいいフルサイズ SHDCカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、すべてのパーティションが消されて一から作成されます。 最初から消しておくことを推奨
② 母艦Ubuntu起動し、適当な作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドを 実行してください
(インストーラ取得)
$ git clone git://github.com/RobertCNelson/netinstall.git
$ cd netinstall
(インストーラ起動→SDへの書込)
$ sudo ./mk_mmc.sh --mmc /dev/sdb --dtb omap4-panda-es --distro buster --firmware
$ sudo sync
無印Pandaboard をお持ちの方は上記で「--dtb omap4-panda-es」 としているところを「--dtb omap4-panda」
Pandabioard-ES でも、Rev.A4以降をお持ちの方は 「--dtb omap4-panda-a4」と指定して下さい
(3) Pandaboard ES 上でネットインストーラー起動
① 出来上がった起動メディアをPandaboard ES にセット
② Pandaboard ES にUSBキーボード、USBマウス、イーサケーブルを接続して下さい
③ CRTとHDMI→DVI-D変換ケーブルでつないでください。
2つあるHDMI端子の、イーサ端子側から見て右側、角に近い方に
つないでください
④ 電源をつなげばネットインストーラが起動します。
(4) ネットインストーラーの注意事項
インストーラが繰り出す質問で、いくつかハマル箇所あるので解説します
① Select a language → 言語は “ C ” を選択してください。
② Primary network interface → “ eth0 : Ethernet ” を選択
③ ブートローダー無しで続ける → “YES”
カーネルはこのインストーラでは触りませんのでYES
(5) GUI画面解像度の変更
GUI画面解像度を修正するには立ち上げ時にカーネルに与える引数を変更する 必要があります。
① 立ち上げパーティションは /boot/uboot/ にマウントされていますので移動
そこにある uEnv.txt を編集してください。3行目が解像度を設定する場所>です。
② デフォルトでは画面解像度が1280x720@60Hzで立ち上がりますが
CRTによってはこの解像度に対応
しておらず、CRT表示不可の場合があるようです(読者より投書)
その場合は、上記 uEnv.txt の3行目を以下のように変えてみてください
(オリジナル) dvimode=1280x720MR-16@60
(修正) dvimode=640x480MR-16@60
うまくいけば、800x600MR-16@60、1024x768MR-16@60、1280x1024MR-16@60も試してくだ>さい
③ 再起動すれば設定が変更されます
(6) ハイビジョンテレビへの出力
ハイビジョンテレビへ出力するには 上記の解像度調整でuEnv.txtを以下のよう にします
(オリジナル) dvimode=1280x720MR-16@60
(修正) dvimode=hd720-24@60
(7) 日本語対応
① 日本語ローケールの設定
以下のコマンドを実行し、ja_JP.UTF-8、ja_JP.EUC-JP を追加。
お好みでどちらかをデフォルトに設定
$ sudo dpkg-reconfigure locales
② 日本語フォントの設定
お好みの日本語フォントを入れる。例えば、
$ sudo aptitude install ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho
③ 日本語入力環境 ( ibus とanthy ) を導入します (起動はCTRL-SPACE)
$ sudo aptitude install ibus-anthy
④ gdm からログインする際に下に言語とキーボードを選ぶメニュー出るので
言語はJapanese(japan) に、キーボードも Japan に設定してからパスワード入>力し、ログインしてください
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