5.9.10.Arch Linux で遊ぼう(BBB編)
この節では、BeagleBone Black に Arch Linux をインストールして遊びます。
(0) はじめに
Arch Linuxはシンプルな基本構成とと強力なパッケージ管理システムが評価されて いるディストリビューションで、各種ARMガジェットに対応しています。 ためしにインストールしてみます。ちなみに元ネタはArchLinux公式サイト
(1) 母艦の準備
SDHCカードアダプタをもつLinuxマシンを用意してください。 筆者はVMWare 上で Ubuntu を用意
筆者のSDHCカードアダプタは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替えてください
(2) 母艦での作業
① 中身が丸ごと消えてもいいSDHCカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。mount されていたら umount ください。
② SDHCカードの先頭部分をゼロで上書きし、パーティションを初期化します
# dd if=/dev/zero of=/dev/sdb bs=1M count=8
③ 適当な作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してください
なお、今回の執筆ではlatestのタイムスタンプが 2020-03-03のイメージでテストしています。
(パーティション作成ユーティリティを起動)
# /sbin/fdisk /dev/sdb
(コマンド「o」を入力しパーティションを初期化)
Command (m for help): o
Created a new DOS disklabel with disk identifier 0x********.
(コマンド「p」を入力、パーティションは表示されないはず)
Command (m for help): p
(コマンド「n」を入力、パーティション作成コマンドです)
Command (m for help): n
Partition type
p primary (0 primary, 0 extended, 4 free)
e extended (container for logical partitions)
(「p」を入力し、プライマリパーティション作成を指示)
Select (default p): p
(「1」を入力し、パーティション1作成を指示)
Partition number (1-4, default 1): 1
(Enterを入力し、デフォルトで表示される先頭セクターを受け入れてください)
First sector (2048-31116287, default 2048):
(Enterを入力し、デフォルトで表示される終端セクターを受け入れてください)
Last sector, +/-sectors or +/-size(K,M,G,T,P) (2048-31116287, default 31116287):
(コマンド「w」を入力、SDカードに書き込みます)
Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table.
Syncing disks.
(続いて、パーティション1をフォーマット、マウントします)
# /sbin/mkfs.ext4 /dev/sdb1
# mkdir mnt
# mount /dev/sdb1 mnt
(プレビルドされたイメージ取得)
# wget http://os.archlinuxarm.org/os/ArchLinuxARM-am33x-latest.tar.gz
(SDへの書込)
# bsdtar -xpf ArchLinuxARM-am33x-latest.tar.gz -C mnt
(U-Bootブートローダをインストールします)
# dd if=mnt/boot/MLO of=/dev/sdb count=1 seek=1 conv=notrunc bs=128k
# dd if=mnt/boot/u-boot.img of=/dev/sdb count=2 seek=1 conv=notrunc bs=384k
(マウントを外してSDHCカードを抜きます)
# umount mnt
# sync
(3) BeagleBone Black 起動
① 先ほど作成したSDHCカードを BeagleBone Black にセット
② BeagleBone Black にCRT、USBキーボードを接続、ハイビジョンテレビも可(自動認識)
③ 電源をつなげば BeagleBone Black が起動します
※ SDカード起動を強制するため、SDカード挿入口裏にあるブートボタンを押しながら電源ON
(4) BeagleBone Black 初期設定
① 初期ユーザー:alarm 、初期パスワード: alarm、 初期rootパスワード: root です。
なるべく早く変更してください
② 一般ユーザーの追加
そのまま作業するのは怖いのでさっさとユーザを追加する。 sudo もできるようにする。
# useradd -m -G wheel -s /bin/bash [user] # ユーザを追加して wheel グループに入れる
# passwd [user] # ユーザのパスワードを設定
③ 次に、パッケージを更新します。
# pacman-key --init
# pacman-key --populate archlinuxarm
# pacman -Syu
リブートします
⑤ sudoを有効化します。
# pacman -S sudo # sudo をインストール
# visudo # ユーザーを sudoers に登録
⑥ ローケールの設定
UTF-8 をデフォにします。 まず、/etc/locale.gen の以下の2行のコメントを外す
en_US.UTF-8 UTF-8
ja_JP.UTF-8 UTF-8
続いて、以下実行
$ sudo locale-gen
$ sudo localectl set-locale LANG="ja_JP.utf8"
⑦ timezone の設定
まずは、以下のコマンドで timezone を日本標準時にします
# sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo
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