FreeBSD14.0R で遊ぼう(BBB編)

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5.9.11.FreeBSD14.0R で遊ぼう(BBB編)
5.9.BeagleBone Blackで遊ぼうのこーな

5.9.11.FreeBSD14.0R で遊ぼう(BBB編)

(0) はじめに

2023年11月20日にFreeBSDの新Ver 14.0Rがリリースされました。

これを記念し、FreeBSD 14.0R (ARM版) をインストールします。 ちなみに、元ネタは、FreeBSD 公式Wikiです。


(1) 用意するもの

BeagleBone Black用の14.0Rのイメージは残念ながら作られなかったので、 少し変わった方法を

とります。  前記5.7.3節で示した 通常物の他、 ネットワークケーブルを用意し、リモートログイン可能としてください


(2) 母艦の準備

パソコン母艦上でFreeBSD14Rを用意します

以下、FreeBSD特有な技を使いますので、母艦にもFreeBSDがいります

FreeBSDで遊ぼうのこーなを参考にして用意して ください

buildworld みたいな面倒なことまでは不要なので、ご安心ください

筆者のSDHCカードアダプタは /dev/da0 で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替え下さい


(3) 母艦での作業

① BeagleBone Black用U-bootをダウンロードします、後で使うコマンドもインストールします

 # pkg install u-boot-beaglebone
 # pkg install wget

  U-bootのイメージは /usr/local/share/u-boot/u-boot-beaglebone以下に展開されます

② FreeBSD Armv7汎用のイメージをダウンロードしてください

(armv7汎用イメージ取得)
 $ wget http://ftp11.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/ISO-IMAGES/14.0/FreeBSD-14.0-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz
(チェックサム確認)
 $ sha256 FreeBSD-14.0-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz
 SHA256 (FreeBSD-14.0-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz) = f74e163b20710870685bbbbcc1adc021d52e03552bbe489aabb63c64bd2aa112
  (イメージ展開)
 $ unxz FreeBSD-14.0-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz

③ 中身が丸ごと消えてもいいmicro SHDCカードを用意し、アダプタに接続

  次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。 mount されていたら umount ください。

④ SDカードに焼きこみます

(Armv7汎用イメージの書込)
 # dd if=FreeBSD-14.0-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img of=/dev/da0 bs=1M
 # sync
 (先ほどダウンロードしたBeagleBone Black用u-bootのディレクトリに行きます)
 # cd /usr/local/share/u-boot/u-boot-beaglebone
 (SDカードの第1パーティションをマウントします)
 # mount -t msdos /dev/da0s1 /mnt
 (BeagleBone Black用u-bootをSDカードの第1パーティションに流し込みます)
 # cp * /mnt/
 (後片付け)
 # umount /mnt
 # sync

(4) BeagleBone Black 起動

上記で作成したmicro SHDCカードをBeagleBone Blackにセットし、HDMIケーブル、キーボード、電源をつなげばBeagleBone Black が起動します。

  ※ このときSDカード起動を強制するため、SDカード挿入口裏にあるブートボタンを押しながら電源ON

起動したら、初期ユーザはfreebsd パスワードfreebsdです。起動したらすぐにパスワード設定してください

また、root のパスワードrootです。これもすぐにパスワード設定してください

(tips)
Failed to mount ext2 filesystem... Unrecognized filesystem typeって出て、起動しない場合ですが、
上記スイッチが起動時にうまく押せていません。電源を入れる前から押し続け、画面にブートし始めたメッセージが出たら放してください

初期起動時にルートの容量をSDカード最大まで広げるのにかなりの時間を要します。気長にお待ちください

また、HDMI出力画面の上下左右の一部が見えなくなる可能性があります

ssh でログインできますので、DHCPから払い出されているIPアドレスを推定してsshしてください


(5) 初期設定

PCの場合はインストール時に訊かれて初期設定するのですが、ARM版はそこまで整備されていませんので、ここで設定します。

① 初期ユーザー追加

  # adduser で追加してください。聞かれる内容はPCと同じです

② TimeZone 設定

  日本標準時(JST)を設定するには、以下設定し、その後、時刻を正しく設定してください

 # cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime

③ IPアドレスを固定するには、/etc/rc.conf に以下追記

 # ifconfig_DEFAULT="DHCP"  ←この行はコメントアウト
 ifconfig_cpsw0="inet 192.168.2.2       ← 自局IP
 netmask 255.255.255.0
 broadcast 192.168.2.255"
 defaultrouter="192.168.24.1"  ← ルーターのIP

  /etc/resolv.conf も設定必要ですが、以前にDHCPで立ち上がったことがあれば設定が残っています

 nameserver 192.168.24.1

④ pkg を初期化します

 # pkg upgrade -f

⑤ boot時にボタンを押すのが面倒な方は、、emmcからのbootを封じます

 # gpart unset -a active -i 1 mmcsd1

再度emmcからのbootを許すには

 # gpart set -a active -i 1 mmcsd1



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