5.9.11.FreeBSD14.1R で遊ぼう(BBB編)
(0) はじめに
2024年6月4日にFreeBSDの新Ver 14.1Rがリリースされました。
これを記念し、FreeBSD 14.1R (ARM版) をインストールします。 ちなみに、元ネタは、FreeBSD 公式Wikiです。
(1) 用意するもの
BeagleBone Black用の14.1Rのイメージは残念ながら作られなかったので、 少し変わった方法を
とります。 前記5.7.3節で示した 通常物の他、 ネットワークケーブルを用意し、リモートログイン可能としてください
(2) 母艦の準備
パソコン母艦上でFreeBSD14Rを用意します
以下、FreeBSD特有な技を使いますので、母艦にもFreeBSDがいります
FreeBSDで遊ぼうのこーなを参考にして用意して ください
buildworld みたいな面倒なことまでは不要なので、ご安心ください
筆者のSDHCカードアダプタは /dev/da0 で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替え下さい
(3) 母艦での作業
① BeagleBone Black用U-bootをダウンロードします、後で使うコマンドもインストールします
# pkg install u-boot-beaglebone
# pkg install wget
U-bootのイメージは /usr/local/share/u-boot/u-boot-beaglebone以下に展開されます
② FreeBSD Armv7汎用のイメージをダウンロードしてください
(armv7汎用イメージ取得)
$ wget http://ftp11.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/ISO-IMAGES/14.1/FreeBSD-14.1-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz
(チェックサム確認)
$ sha256 FreeBSD-14.1-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz
SHA256 (FreeBSD-14.1-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz) = f011850948c9740b8dfe702dec2e086318b2c432c6c359b28db6b2ac77a0ea97
(イメージ展開)
$ unxz FreeBSD-14.1-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz
③ 中身が丸ごと消えてもいいmicro SHDCカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。 mount されていたら umount ください。
④ SDカードに焼きこみます
(Armv7汎用イメージの書込)
# dd if=FreeBSD-14.1-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img of=/dev/da0 bs=1M
# sync
(先ほどダウンロードしたBeagleBone Black用u-bootのディレクトリに行きます)
# cd /usr/local/share/u-boot/u-boot-beaglebone
(SDカードの第1パーティションをマウントします)
# mount -t msdos /dev/da0s1 /mnt
(BeagleBone Black用u-bootをSDカードの第1パーティションに流し込みます)
# cp * /mnt/
(後片付け)
# umount /mnt
# sync
(4) BeagleBone Black 起動
上記で作成したmicro SHDCカードをBeagleBone Blackにセットし、HDMIケーブル、キーボード、電源をつなげばBeagleBone Black が起動します。
※ このときSDカード起動を強制するため、SDカード挿入口裏にあるブートボタンを押しながら電源ON
起動したら、初期ユーザはfreebsd パスワードfreebsdです。起動したらすぐにパスワード設定してください
また、root のパスワードrootです。これもすぐにパスワード設定してください
上記スイッチが起動時にうまく押せていません。電源を入れる前から押し続け、画面にブートし始めたメッセージが出たら放してください
初期起動時にルートの容量をSDカード最大まで広げるのにかなりの時間を要します。気長にお待ちください
また、HDMI出力画面の上下左右の一部が見えなくなる可能性があります
ssh でログインできますので、DHCPから払い出されているIPアドレスを推定してsshしてください
(5) 初期設定
PCの場合はインストール時に訊かれて初期設定するのですが、ARM版はそこまで整備されていませんので、ここで設定します。
① 初期ユーザー追加
# adduser で追加してください。聞かれる内容はPCと同じです
② TimeZone 設定
日本標準時(JST)を設定するには、以下設定し、その後、時刻を正しく設定してください
# cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
③ IPアドレスを固定するには、/etc/rc.conf に以下追記
# ifconfig_DEFAULT="DHCP" ←この行はコメントアウト
ifconfig_cpsw0="inet 192.168.2.2 ← 自局IP
netmask 255.255.255.0
broadcast 192.168.2.255"
defaultrouter="192.168.24.1" ← ルーターのIP
/etc/resolv.conf も設定必要ですが、以前にDHCPで立ち上がったことがあれば設定が残っています
nameserver 192.168.24.1
④ pkg を初期化します
# pkg upgrade -f
⑤ boot時にボタンを押すのが面倒な方は、、emmcからのbootを封じます
# gpart unset -a active -i 1 mmcsd1
再度emmcからのbootを許すには
# gpart set -a active -i 1 mmcsd1
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