5.3.5.petitbootで遊ぼう(Odroid-M1編)
(0) はじめに
このODROID-M1は通常はeMMCまたはμSDカードからブートするのですが、 USBからもブートする方法があります
また、eMMCは、アダプタが無いと書込みが難しいのですが、ODROID-M1そのものをアダプタ化する方法があります
この章では、その書き込み方法と具体的なブート事例を紹介します
ちなみに元ねたは公式フォーラムです。
(1) 用意する持ち物
ディスプレーとHDMIケーブル、μSDカード、USBキーボードを用意してください
(2) petitbootのバージョン確認
SDカードやeMMCを取り外し、HDMIケーブルのみつなぎ、 電源をつなぐとpetitbootが立ち上がります
この時、一番上の行にpetitbootのバージョン日付が表示されます
この時、petitbootが立ち上がらない場合は、次節(3)に、立ち上がっても、調子が悪い場合は(4)節に、問題がなけれは飛ばして(5)へお進みください
(3) petitbootの初期書き込み
petitbootが立ち上がらない(書き込まれていない)機体へのpetitboot書き込みをに行います
petitboot の書き込みには、母艦にて、putitiboot書き込み用SDカードを作成し、
そのSDカードでbootすると自動で書き込んでくれます。 以下、その手順を解説
① 母艦の準備
(a) Ubuntu が走っている環境を用意してください (筆者はVMware上で用意)
(b) microSDHCカードアダプタを用意ください
筆者のものは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ
読み替えてください
② 母艦での作業
(a) 中身が丸ごと消えてもいいmicroSDHCカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、すべてのパーティションが消されて一から作成されます。 最初から消して
おくことを推奨
(b) 母艦Ubuntu起動し、適当な作業ディレクトリに移動しイメージを取得 書き込んでください
(U-boot書き込み用イメージ取得)
$ wget https://ppa.linuxfactory.or.kr/images/petitboot/odroidm1/spiupdate_odroidm1_20240415.img.xz
(チェックサム確認
$ md5sum spiupdate_odroidm1_20240415.img.xz
fd6db6a508a4ce6133cc6e8b5eab450a spiupdate_odroidm1_20240415.img.xz
(イメージ展開)
$ unxz spiupdate_odroidm1_20240415.img.xz
(SDへの書込)
$ sudo dd bs=1M if=spiupdate_odroidm1_20240415.img of=/dev/sdb
(c) ODROID-M1 起動
先ほど作成したmicroSDHCカードを ODROID-M1 にセット
ODROID-M1 にCRT、USBキーボードなどは一切繋がないでください
特にeMMCは必ず外してください
電源をつなげば ODROID-M1 が起動し、自動で書き込まれます
(4) petitbootのバージョン更新
petitbootは動くものの、調子が悪い機体の場合、petitbootを更新下さい
① 母艦の準備は、上記(3)節と同様
② 母艦での作業
(a) 先頭に起動パーティションがあるmicroSDHCカードを用意し、アダプタに接続
なんて言われても面倒なので、 Ubuntu Focal Fossa で遊ぼう (Odroid-M1編)を見て、
Ubuntu起動用SDカードを作成して接続してください
(b) 上記パーティションに更新用データを流し込み
(更新用データ取得)
$ wget http://ppa.linuxfactory.or.kr/images/petitboot/odroidm1/spiboot-20220908.img
(チェックサム確認)
$ md5sum spiboot-20220908.img
edfefb584cd05e77cc997d6f888fddfc spiboot-20220908.img
(名前を付け替え)
$ mv spiboot-20220908.img spiboot.img
(上記パーティションのマウント)
$ sudo mount -o rw /dev/sdb1 /mnt/
(イメージの流し込み)
$ sudo cp spiboot.img /mnt/
(後始末)
$ sudo umount /dev/sdb1
(c) 上記でできたSDカードにて、通常起動すると、自動でpetitbootが更新されます
(5) USBからのブート
以上で、μSDも、eMMCも刺さなければ、SPIのU-bootからブートするようになります
USBからブートするには、μSDにイメージを書くのと同じ手順でUSBに書き込み、USB3.0の青い口に刺すだけです
電源を入れれば、特に設定しなくても、自動で起動します
(6) eMMCへの書き込み
eMMCに母艦から書き込むには、付属のアダプタを使うのが一番お手軽なのですが、 何せ小さな部品
なので、紛失することも多々あります。
このような場合に、ODROID-M1本体をアダプタ代わりにして、eMMCに書き込むこともできます
以下、手順を紹介します
① petitbootの起動
上記(2)節で説明した切り替えスイッチを「SPI」側にセットします
ODROID-M1本体にはHDMIケーブル、USBキーボードを差し、eMMCを取り付けます
母艦パソコンとの間にUSB(Btype)テーブルを、USB-OTGポートにつなぎます
電源をつなぎます
② petitbootの設定
電源を入れて、このまま放置すると、eMMCからOSがブートしてしまうので
キーボードからカーソルを下へ動かして「Exit to shell」を選択します
以下のようにコマンドを打ち込みます
(接続されている機器一覧)
# ls /dev/mmc*
/dev/mmcblk0 /dev/mmcblk0boot0 /dev/mmcblk0boot1 ……(※筆者例)
(eMMCを母艦側から見えるように設定)
# ums /dev/mmcblk0
#
(※注1) キーボードは英語キーボードとみなされるので、'*'を打つにはshift+'8'です
③ eMMCの書き込み
以上でeMMCが母艦からはUSBメモリと見えるようになります。あとは通常の書込と同じ
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