6.2.6.Ubuntu Bionic Beaver で遊ぼう (Beagleboard編)
この節では、Beagleboard-xM にUbuntu をインストールして遊びます。
(0) はじめに
2018年4月26日にUbuntuの“18.04LTS Ubuntu Bionic Beaverがリリースされました。
これを記念し、beagleboard-xmへのインストール記事を書こうと思います。 ちなみに元ねたは公式Wikiです。
(1) 母艦の準備
① Ubuntu Raring以降 が走っている環境を用意してください
(筆者はVMware上で用意)
② microSDHCカードアダプタを用意ください
筆者のものは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替えてください
(2) 母艦での作業(最小環境のインストール)
① 中身が丸ごと消えてもいいmicroSDHCカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、すべてのパーティションが消されて一から作成されます。最初から消しておくことを推奨
② 母艦Ubuntu起動し、適当な作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してください
(プレビルドされたイメージ取得)
$ wget https://rcn-ee.com/rootfs/2020-04-09/microsd/bbxm-ubuntu-18.04.4-console-armhf-2020-04-09-2gb.img.xz
(チェックサム確認)
$ sha256sum bbxm-ubuntu-18.04.4-console-armhf-2020-04-09-2gb.img.xz
15444f3a429fbd9d15223354af378f8edf677643a60b8f0a8f015c8f886f0b24 bbxm-ubuntu-18.04.4-console-armhf-2020-04-09-2gb.img.xz
(イメージ展開)
$ unxz bbxm-ubuntu-18.04.4-console-armhf-2020-04-09-2gb.img.xz
(SDへの書込)
$ sudo dd if=bbxm-ubuntu-18.04.4-console-armhf-2020-04-09-2gb.img of=/dev/sdb
(3) beagleboard-xm 起動
① 先ほど作成したmicroSDHCカードをbeagleboard-xmにセット
② 母艦とシリアルケーブルをつなぎ、端末エミュレータソフトを起動
③ 電源をつなげばBeagleboard-xMが起動します。
初期ユーザー名は「 ubuntu 」初期パスワードは「 temppwd 」です。
起動後、パスワード変更ください
④ お好みでDVI-D入力端子CRTとHDMI→DVI-D変換ケーブルでつなぎ、
USBキーボードもつなげば
画面からもログインし、コマンドが打てます。 ( CUI です )
(4) beagleboard-xm での初期設定
① パッケージのアップデート
$ sudo apt-get install aptitude
$ sudo aptitude update
$ sudo aptitude safe-upgrade
② timezoneの設定
以下のコマンドを実行し、'Asia/Tokyo'に設定する
$ sudo dpkg-reconfigure tzdata
③ フルGUIの環境にするには
以下のコマンドを実行し、必要なパッケージを追加する
$ sudo aptitude install lxde lxde-core lxde-icon-theme
次回起動よりGUIログインが可能になるはず………、なんですがGUIログインするとこまでは行くんですが、その後何もプログラムが立ち上がらず、もう少し調査させてください
(5) GUI画面解像度の変更
GUI画面解像度を修正するには立ち上げ時にカーネルに与える引数を変更する必要があります。
① 立ち上げパーティションは /boot/uboot/ にマウントされていますので移動
そこにある uEnv.txt を編集してください 8行目が解像度を設定する場所です。
② デフォルトでは画面解像度が1280x720@60Hzで立ち上がりますが
CRTによってはこの解像度に対応
しておらず、CRT表示不可の場合があるようです(読者より投書)
その場合は、上記 uEnv.txt の8行目を以下のように変えてみてください
(オリジナル)#dvimode=1280x720MR-16@60
(修正) dvimode=640x480MR-16@60
うまくいけば、800x600MR-16@60、1024x768MR-16@60、1280x1024MR-16@60も試してください
④ 再起動すれば設定が変更されます
⑤ 掲示板にて上記うまくいかなかった場合に、母艦PCの時点で変更する方法も示すべしとの投書を
いただきました。インストール直後から解像度を正しく設定するには、
Ubuntuの圧縮イメージをダウンロード、展開後に中に入っている setup_sdcard.shの中に書いてある825行目の記述 (VIDEO_TIMING="1280x720MR-16@60") に書いてある解像度を 手持ちのディスプレイの解像度に合わせてから実行ください。
(6) ハイビジョンテレビへの出力
ハイビジョンテレビへ出力するには 上記の解像度調整でuEnv.txtを以下のようにします
(オリジナル)#dvimode=1280x720MR-16@60
(修正) dvimode=hd720-24@60
過去のバージョンではうまく写っていたこともあったのですが、筆者のテレビでは左端上端が切れます。
対症療法として以下のようにするとうまく写ったので参考まで
# cd /sys/devices/platform/omapdss/display0
# cat timings
72000,1280/220/110/40,720/20/5/5 ←デフォではこの値になっているはず
# echo "72000,1280/110/235/40,720/5/27/5" > timings ←強制的に修正
上記の4つ目の数字の235、8つ目の数字の27 を修正するとマージン調整します
(7) 多少の日本語対応
① 日本語ローケールの設定
以下のコマンドを実行し、ja_JP.UTF-8 を追加する。
% sudo locale-gen ja_JP.UTF-8
% sudo dpkg-reconfigure locales
② 日本語フォントの設定
お好みの日本語フォントを入れる。例えば、
$ sudo aptitude install ttf-kochi-gothic ttf-kochi-mincho
③ 日本語入力環境 ( ibus とanthy ) を導入します (起動はCTRL-SPACE)
$ sudo aptitude install ibus-anthy
④ gdm からログインする際に下に言語とキーボードを選ぶメニュー出るので
言語を日本 に設定してからパスワード入力し、ログインしてください
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