6.1.9.Arch Linux で遊ぼう(Panda編)
この節では、Pandaboard ES に Arch Linux をインストールして遊びます。
Arch Linuxはシンプルな基本構成とと強力なパッケージ管理システムが 評価されているディストリビューションで、各種ARMガジェットに 対応しています。ためしにインストールしてみます。 ちなみに元ネタは公式サイト
(1) microSDHCのパーティション切り
Arch linux 公式サイトからブートパーティションの中身をダウンロードしパーティション作成スクリプトを実行。
# wget http://archlinuxarm.org/os/omap/PandaBoard-bootloader.tar.gz
# tar xvzf PandaBoard-bootloader.tar.gz
# ./xmkcard.sh /dev/sdb
(2) bootパーティションの中身書込
Arch linux 公式サイトからブートパーティションの中身をダウンロードし書き込>み
ichi@ubuntu-vm:~$ wget http://archlinuxarm.org/os/omap/PandaBoard-bootloader.tar.gz
ichi@ubuntu-vm:~$ tar xvzf PandaBoard-bootloader.tar.gz
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt/sd (マウントポイントは各
自の環境に合せ読替ください)
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp MLO /mnt/sd (必ず始めにMLOをコピーしてください)
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp u* /mnt/sd
ichi@ubuntu-vm:~$ sync
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo umount /dev/sdb1
(3) rootfsパーティションの中身書込
Arch linux 公式サイトからルートパーティションの中身をダウンロードし書き込>み
ichi@ubuntu-vm:~$ wget http://archlinuxarm.org/os/ArchLinuxARM-omap-smp-latest.tar.gz
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mount /dev/sdb2 /mnt/sd (マウントポイントは各自の環>境に合せ読替ください)
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo tar xvpzf ArchLinuxARM-omap-smp-latest.tar.gz -C /mnt/sd
上記ルートパーティションからカーネルをブートパーティションへコピー
ichi@ubuntu-vm:~$ cp /mnt/sd/boot/uImage .
ichi@ubuntu-vm:~$ sync
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo umount /dev/sdb2
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt/sd
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp uImage /mnt/sd/
(4) boot.scr の作成
まずは以下の内容のboot.cmd ファイルを作ります
fatload mmc 0 0x80300000 uImage
setenv bootargs console=ttyO2,115200n8 noinitrd init=/sbin/init root=/dev/mmcblk0p2 rootwait rw
loglevel=8
bootm 80300000
boot.scr ファイルを作ります
ichi@ubuntu-vm:~$ mkimage -A arm -O linux -T script -C none -a 0 -e 0 -n "PandaBoard boot script" -d boot.cmd boot.scr
ブートパーティションにコピーします
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp boot.cmd /mnt/sd/
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo cp boot.scr /mnt/sd/
ichi@ubuntu-vm:~$ sync
ichi@ubuntu-vm:~$ sudo umount /dev/sdb1
(5) 初期起動
① 先ほど作成したSDHCカードを Pandaboard にセット
② 電源をつなげば Pandaboard が起動します。
④ 初期ユーザー:root 、初期パスワード: root です。なるべく早く変更してく>ださい
(6) Pandaboard での初期設定
① ネットワークを設定します。 /etc/rc.confの以下の行を変更します
HOSTNAME="panda" (お好みのHOST名をセット)
interface=eth0
address=192.168.0.2 (この行以降のIPアドレスを空白にするとDHCPから取得になりま>す)
netmask=255.255.255.0
broadcast=192.168.0.255
gateway=192.168.0.1
/etc/hosts に、以下の行を追加し先ほどセットした自分のホスト名のIPを登 録します
192.168.0.2 panda panda.0t0.jp
/etc/resolv.conf に、以下の行を追加し自分のネームサーバーを登録します
このファイルは不要なDAEMONに上書きされないようchmod a-w します
nameserver 192.168.0.1
② その他の初期設定として /etc/rc.confの以下の行を変更します
LOCALE="ja_JP.utf8"
TIMEZONE="Asia/Tokyo"
KEYMAP="jp106"
/etc/locale.gen に、以下の行を追加し、locale-gen コマンドを実行してください
ja_JP.UTF-8 UTF-8
ja_JP.EUC-JP EUC-JP
③ パッケージ管理システムを以下のコマンドで初期化し、パッケージを最新にし>ます
# pacman -Sy (最新のソースリストと同期)
# pacman -Su (既存の環境のアップデート)
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