6.1.10.FreeBSD で遊ぼう(Panda編)
なお、12.1RをもってFreeBSDのPandaboard対応は打ち切られました
(0) はじめに
2019年11月4日にFreeBSDの新Ver 12.1-Releaseがリリースされました。
これを記念し、FreeBSD 12.1R (ARM版) をインストールします。
(1) 用意するもの
現時点でのFreeBSD(Panda版) では、残念ながらHDMIが使えず、コンソール接続が 必須です。
前記6.1.3節で示した 通常物の他、(8) シリアルコンソール通信用機材を用意してください
母艦パソコンはFreeBSDでなくても、通常のLinuxでも可 (筆者はVMware上Ubuntuで用意)
(2) 母艦の準備
母艦は、SDHCカードアダプタをもつLinuxマシンで以下解説します
筆者のSDHCカードアダプタは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替えてください
(3) 母艦での作業
① FreeBSD のPandaboard ES用のイメージをダウンロードしてください
FreeBSD ミラーサイトから、イメージをダウンロードしてください
② 中身が丸ごと消えてもいいフルサイズ SHDCカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。 mount されていたら umount ください。
③ 適当な作業ディレクトリに移動し、上記イメージを格納したのち、以下のコマンドを実行してください
(チェックサム確認)
$ sha256sum FreeBSD-12.1-RELEASE-arm-armv7-PANDABOARD.img.xz
d3c888e59891c9862478f74866daddcdd3fdf5c6c703d919aa4e760dd44ed8f9 FreeBSD-12.1-RELEASE-arm-armv7-PANDABOARD.img.xz
(イメージ展開)
$ xz -d FreeBSD-12.1-RELEASE-arm-armv7-PANDABOARD.img.xz
(SDへの書込)
$ sudo dd if=FreeBSD-12.1-RELEASE-arm-armv7-PANDABOARD.img of=/dev/sdb bs=1M
$ sudo sync
(4) Pandaboard ES 起動
上記で作成したフルサイズ SHDCカードをPandaboard ESにセットし、コンソールを繋いでください
電源を入れ、Pandaboard ESをSDHCカードから起動してください
起動したら、初期ユーザはroot パスワードrootです。起動したらすぐにパスワード設定してください
(5) 初期設定
PCの場合はインストール時に訊かれて初期設定するのですが、ARM版はそこまで整備されていませんので、ここで設定します。
① 初期ユーザー追加
# adduser で追加してください。聞かれる内容はPCと同じです
② TimeZone 設定
日本標準時(JST)を設定するには、以下設定し、その後、時刻を正しく設定してください
# cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
(6) Ports のアップデート
FreeBSD(ARM版) はまだ正式対応に至っていないので、パッケージがありません
かなり時間が掛かりますが、各アプリケーションはportsを使って自分でコンパイルします
1回コンパイルすれば、パッケージが手元に残りますので、2回目以降はそれを使います
まず、以下の行を /etc/portsnap.conf に追加して、不要なportsを指定します
REFUSE arabic chinese french german hebrew hungarian
REFUSE korean polish portuguese russian ukrainian vietnamese
REFUSE x11 x11-clocks x11-fm x11-fonts
REFUSE x11-servers x11-themes x11-toolkits x11-wm
続いて以下実行
# portsnap fetch
# portsnap extract (2回目以降から不要)
# portsnap update
# mkdir /usr/ports/packages (これも2回目以降から不要)
これで /usr/ports 以下にポーツが展開されます。あとの使い方はPCと同じなので省略
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