5.5.12.FreeBSD で遊ぼう(RasPi編)
(0) はじめに
2022年5月12日にFreeBSDの新Ver 13.1Rがリリースされました。
これを記念し、FreeBSD 13.1R (ARM版) をインストールします。 ちなみに、元ネタは、
(1) ブートローダー(EEPROM)の更新
Raspberry Pi4(8G)でFreeBSDを遊ぶには、ブートローダーを新しいものに更新する必要があります
一番手っ取り早い方法は、前節Raspberry Pi OS で遊ぼう を参考にRaspberry Pi OSを
インストールし、ソフトを更新することで、ブートローダー(EEPROM)も更新されます
以下の記事では2021/3/18版のEEPROMでテストしています
(2) 用意するもの
母艦パソコンはFreeBSDでなくても、通常のLinuxでも可 (筆者はVirtualBox上Debianで用意)
(3) 母艦の準備
母艦は、SDHCカードアダプタをもつLinuxマシンで以下解説します
筆者のSDHCカードアダプタは /dev/sdb で認識されます。以後説明で必要に 応じ読み替え下さい
(4) 母艦での作業
① 中身が丸ごと消えてもいいSDHCカードを用意し、アダプタに接続
次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。 mount されていたら umount
ください。
② 適当な作業ディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行してください
(RPi用64bit(aach)イメージ取得)
$ wget http://ftp11.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/ISO-IMAGES/13.1/FreeBSD-13.1-RELEASE-arm64-aarch64-RPI.img.xz
(チェックサム確認)
$ sha256sum FreeBSD-13.1-RELEASE-arm64-aarch64-RPI.img.xz
442a0ccd9000f50a72c34c8c084279f4126d8c1c472373c8ebf113c81990d0d1 FreeBSD-13.1-RELEASE-arm64-aarch64-RPI.img.xz
(イメージ展開)
$ unxz FreeBSD-13.1-RELEASE-arm64-aarch64-RPI.img.xz
(SDへの書込)
$ sudo dd if=FreeBSD-13.1-RELEASE-arm64-aarch64-RPI.img of=/dev/sdb bs=1M
$ sudo sync
(4) Raspberry Pi4(8G) 起動
上記で作成したカードをRaspberry Pi4(8G)にセットし、HDMIケーブルを繋いでください
なお、2つあるHDMIは電源コネクタに近い向かって左側に刺してください
電源を入れ、Raspberry PiをSDHCカードから起動してください
起動したら、初期ユーザはfreebsd、パスワードはfreebsd、特権ユーザはroot/rootです。起動したらすぐにパスワード設定してください
SSHサーバも最初から起動しています。
ただ、筆者の環境のTera Term からは「キーボードインタラクティブ認証」でしか入れませんでした
(5) 最低限の初期設定
PCの場合はインストール時に訊かれて初期設定するのですが、ARM版はそこまで整備されていませんので、ここで設定します。
① 初期ユーザー追加
# adduser で追加してください。聞かれる内容はPCと同じです
② TimeZone 設定
日本標準時(JST)を設定するには、以下設定し、その後、時刻を正しく設定してください
# cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
③ キーマップ 設定
日本語キーボードに対応するには、以下を/etc/rc.confの最後に追記
keymap="jp.106"
④ hdmi 画面を広げます
初期設定では画面は640x480とかなり狭い画面で立ち上がります。これをお使いのモニタの最大
領域(筆者環境では4K解像度)に広げます。/boot/msdos/config.txtの以下の行を削除
[pi4]
hdmi_safe=1 ← この行を削除
この行を削除すると、ついでに、HDMI両方の端子から画面が出力されるようになります
(6) パッケージ のアップデート
Arm版FreeBSDでも、一応はpkgもあります。 ただし、defaultでは更新が遅く四半期毎
最新版ソフトが必要な方は以下portsを利用ください
# pkg update -f
# pkg upgrade
(必要な方のみ)パッケージからXorgをインストールすることもできます
# pkg install xorg
これで、再起動すると、コンソールからなら $ startx できるようになります
(7) (参考) portsのアップデート
まず、以下の行を /etc/portsnap.conf に追加して、不要なportsを指定します
REFUSE arabic chinese french german hebrew hungarian
REFUSE korean polish portuguese russian ukrainian vietnamese
続いて以下実行
# portsnap fetch
# portsnap extract (2回目以降から不要)
# portsnap update
# mkdir /usr/ports/packages (これも2回目以降から不要)
これで /usr/ports 以下にポーツが展開されます。あとの使い方はPCと同じなので省略
(8) USBからブートするには
Raspberry Pi OS で遊ぼうを参考にして ブートローダーの更新し、ブート順を変更してください
あとは、SDカードの書き込みと同様にUSBに書き込むだけです
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