６．３．８．FreeBSD13.2R で遊ぼう(Wandboard編)

(0) はじめに

2023年4月11日にFreeBSDの新Ver 13.2-Releaseがリリースされました。

これを記念し、FreeBSD 13.1R (ARM版) をインストールします。 ちなみに、元ネタは、FreeBSD 公式Wikiです。

(1) 用意するもの

Wandboard用の13.2Rのイメージは残念ながら作られなかったので、 少し変わった方法をとります。

また、現時点でのFreeBSD(Wandboard版) では、残念ながらHDMIが十分にうまく表示されないため、

前記６．３．３節で示した 通常物の他、 ネットワークケーブルを用意し、リモートログイン可能としてください

(2) 母艦の準備

パソコン母艦上でFreeBSD13.2Rを用意します

以下、FreeBSD特有な技を使いますので、母艦にもFreeBSDがいります

FreeBSDで遊ぼうのこーなを参考にして用意してください

buildworld みたいな面倒なことまでは不要なので、ご安心ください

筆者のSDHCカードアダプタは /dev/da1 で認識されます。以後説明で必要に応じ読み替えてください

(3) 母艦での作業

① Wandboard用U-bootをダウンロードします、後で使うコマンドもインストールします

 # pkg install u-boot-wandboard
 # pkg install wget

　　U-bootのイメージは /usr/local/share/u-boot/u-boot-wandboard以下に展開されます

② FreeBSD Armv7汎用のイメージをダウンロードしてください

 (armv7汎用イメージ取得）
 $ wget http://ftp11.freebsd.org/pub/FreeBSD/releases/ISO-IMAGES/13.2/FreeBSD-13.2-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz
（チェックサム確認）
 $ sha256 FreeBSD-13.2-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz
 SHA256 (FreeBSD-13.2-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz) = 32bd72857a24ec0b215362a1d8692678b8713c484e41debf08d58b88d9c97703
（イメージ展開）
 $ unxz FreeBSD-13.2-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img.xz

③　中身が丸ごと消えてもいいmicro SHDCカードを用意し、アダプタに接続

　　次の手順で、全パーティションが消されて一から作成されます。 mount されていたら umount ください。

④　SDカードに焼きこみます

（Armv7汎用イメージの書込）
 # dd if=FreeBSD-13.2-RELEASE-arm-armv7-GENERICSD.img of=/dev/da1 bs=1M
 # sync
 (先ほどダウンロードしたWandboard用u-bootのディレクトリに行きます)
 # cd /usr/local/share/u-boot/u-boot-wandboard
 (Wandboard用u-bootをSDカードの先頭セクタに強制上書きします)   
 # dd if=u-boot.imx of=/dev/da1 bs=1k oseek=1 conv=sync
 # sync

(4) Wandboard 起動

上記で作成したmicro SHDCカードをWandboardにセットし、HDMIケーブル、キーボード、電源をつなげば起動します。

残念ながらHDMI出力はされるものの不安定です

ssh でログインできますので、DHCPから払い出されているIPアドレスを推定してsshしてください

初期ユーザはfreebsd パスワードfreebsdです。(初期ルートはroot/root)。起動したらすぐにパスワード設定してください

(5) 初期設定

PCの場合はインストール時に訊かれて初期設定するのですが、ARM版はそこまで整備されていませんので、ここで設定します。

① 初期ユーザー追加

　　# adduser で追加してください。聞かれる内容はPCと同じです

② TimeZone 設定

　　日本標準時(JST)を設定するには、以下設定し、その後、時刻を正しく設定してください

 # cp /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime